かど番の正代が初日からの連敗を3で止めた。苦手の豊昇龍に立ち遅れて守勢に。左腕をたぐられ、体勢を崩しながらも土俵際で踏ん張り、最後は何とかはたき込み。「とりあえず、うれしい」。天井を見上げ、ほっとした表情を浮かべた。 大関らしい内容とは言えないものの、八角理事長(元横綱北勝海)は「こういう必死さが大事。気持ちがしっかりしないといけない」。同じくかど番だった3月の春場所では、4連敗スタートから巻き返して9勝を挙げた。正代は「ここから調子を上げないといけない。あまり気を落ち着けないようにしたい」と気合を入れ直した。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕正代(左)は豊昇龍をはたき込みで下す=13日、愛知・ドルフィンズアリーナ