5場所ぶりの勝ち越しを目指す豊山が、白星を二つ並べた。土俵際で阿武咲をはたき込み、「苦手な相手に連勝できた」とえびす顔。初日も幕内で過去2戦2敗だった王鵬を破っただけに、好調ぶりを実感できているようだ。 6場所の出場停止処分が明け、三段目から出直した元大関の朝乃山は学生時代からしのぎを削り、出世では先を越された相手。「彼が番付を駆け上がったとき、彼のおかげで気持ちを切らさずに頑張れた。今度は逆の立場になれればいい」。温かくエールを送った。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕阿武咲(左)を攻める豊山=11日、愛知・ドルフィンズアリーナ