コロナ下で初めて観客数の上限を設けなかった名古屋場所が始まり、初日の10日は6331人を集めた。正午ごろには多くの観客でにぎわい、ファンは拍手で力士の熱戦を後押しした。 2020年3月の春場所を無観客で開催して以降、同年5月の夏場所は中止となったほか、本場所は縮小開催が続いていた。綿密な感染防止対策を続け、ようやくたどり着いた「通常開催」。日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)は「お客さんはまだ声を出して応援できないが、徐々に戻ってきつつあるなという感じはする」と述べた。 安倍晋三元首相が8日に銃撃されて死去したことを受け、初日恒例の協会あいさつに先立ち、館内では黙とうがささげられた。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕観客数の上限がなくなった大相撲名古屋場所=10日、愛知・ドルフィンズアリーナ 〔写真説明〕協会あいさつを前に、銃撃で死亡した安倍晋三元首相を悼み黙とうする日本相撲協会の八角理事長(中央)ら=10日、愛知・ドルフィンズアリーナ