3年ぶりの1軍登板で白星を挙げ、阪神の才木は涙を流した。「手術もあってすごくしんどかったが、支えてくれた人のおかげでまたここに戻ってこられた」。感謝の言葉を並べた。 兵庫・須磨翔風高からドラフト3位で2017年に入団。18年には6勝を挙げたが、20年に右肘の手術を受け、昨季育成選手となった。今年5月に支配下復帰。先発ローテーションから3人が離脱したこともあり、登板の機会を得た。 76球で5回無失点に抑えた。ボールは荒れていたものの、189センチから投げ下ろす最速153キロの直球には球威があり、甘く入ってもファウルや外野フライとなった。五回は1死満塁のピンチを招いたが、投手の柳を3球三振。続く岡林は高めの直球で三邪飛に仕留めた。「真っすぐで最後打ち取れたのは自信になる」。 もう肘に痛みはなく、復帰登板を楽しめたという。「リハビリで休んでいた分、巻き返していきたい」と誓った。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕5回無失点と好投した阪神先発の才木=3日、バンテリンドーム