苦しみ抜いたG大阪がようやく暗闇を抜けた。4連敗でJ2降格圏が間近に迫る中で迎えた一戦。4連勝と勢いに乗る広島を破り、片野坂監督は「集中力を切らさず、目指しているサッカーをしてくれた」と目を細めた。  開幕当初から波に乗れない戦いが続き、日本代表戦による中断期間中には前線から走り回る新たな戦い方に取り組んだ。敵陣深くまで相手を追う場面こそ少なかったものの、走行距離では上回り、ボールを奪うと保持して圧力をかけた。  広島の勢いが陰った前半の終盤、2得点はゴール前のこぼれ球から。39分にJ1初ゴールで追加点を挙げた坂本は「点を取る準備はベンチ外になってもやってきた。それがつながったと思う」。試合前までリーグ最少失点だった広島のゴールをこじ開けて、勝利を引き寄せた。  何とかつかんだ大きな1勝。チーム主将の倉田は「1試合で終わったら意味がない。強いチームに対しても、こういう戦い方をしていきたい」。反撃の夏へ。後半戦はまだ始まったばかりだ。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕広島に勝ち、笑顔でサポーターに応えるG大阪の坂本=29日、パナスタ
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 暗闇抜けたG大阪=走り勝って反撃の夏へ―リーグ