屈辱の2軍落ちを経て、中日の京田には戦う意欲があふれている。三回に3号同点ソロ。4月7日以来、2カ月半ぶりとなる一発で、復調を印象づけた。 この日は山形での試合。ゆかりのある東北で燃えた。先頭で打席に入ると、初球の内角直球を振り抜き、右翼席へ。青森山田高で学んだ28歳は「3年間、東北でやってきた。空気感が合っているのかもしれない」と笑顔を見せた。 5月4日のDeNA戦で、攻守に精彩を欠いて途中交代となった。立浪監督には「戦う顔をしていない」と判断され、試合中に2軍行きを命じられた。冷静に自身を見詰め直し、「結果が出ず、自分と戦っていた」と反省。心身ともに調整に努め、今月17日に1軍へ戻ってきた。 合流後から試合前までの打率は3割1分8厘。「技術どうこうじゃない。姿勢や、相手にぶつかっていく思い」との気構えで、下位に沈むチームを活性化していく。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕3回、同点のソロ本塁打を放つ中日の京田=28日、荘銀・日新やまがた