阪神は延長十一回2死二、三塁で、代走から出場した熊谷が初のサヨナラ打を放った。大山が敬遠されての打席。1ボール2ストライクから、高めの直球をはじき返し、打球が右中間に落ちたのを見ると飛び跳ねて喜んだ。「無我夢中でいった。何を打ったか覚えていないぐらい集中していた」。試合後も興奮が冷めない様子だった。 自身の15打席連続無安打にも、殊勲打で終止符を打った。お立ち台では「まさか僕が打つとは思っていなかったと思うので、良い意味で期待を裏切った」と話し、ファンを笑わせた。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕延長11回、サヨナラ打を放ち、祝福される阪神の熊谷(中央)=26日、甲子園