優勝した2002年W杯日韓大会決勝以来となる日本での一戦。ブラジルのチチ監督は「両チームとも高いクオリティーだった」と振り返った。 ハイプレスで追い込み、ボールを奪ってからの切り替えは素早かった。エース、ネイマールにボールを集めて何度もゴールに迫ったものの、フィニッシュに至ることができない。後半にネイマールがトップの王様ペレにあと3と迫る代表通算74得点目のPKを決めて、勝利を引き寄せた。 W杯過去4大会は決勝まで進めず、カタールで復権を目指す。前回ロシア大会でも指揮を執った監督は「4年間のサイクルの中で新しい世代が台頭してきた」。至宝と言われる21歳のビニシウスや、リシャルリソンら若手が台頭し、チームは歴代最強の呼び声もある。 今回のアジア遠征は韓国と日本に連勝。Jリーグでも活躍したサンパイオ・コーチは「チームの仕組みの中で選手を試しているところ。いい経験になった」と評価した。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕後半、PKを決めるブラジルのネイマール=6日、国立競技場