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前半33分、左サイドの小川がゴール前へ斜めのパス。フリーで受けた渡辺が、ディエゴオリベイラとのワンツーから右足を振り抜いた。待望の先制点。前半終了間際には力みのないシュートで遠いサイドのゴールネットを鮮やかに揺らした。
序盤は前からプレスにきた鹿島に押し込まれたが、全員が厳しく寄せて決定的な好機をつくらせなかった。強力な2トップに対し、長友、小川の両サイドバックが懸命に戻ってクロスを上げさせない。相手の勢いが落ちた時間にしっかり仕留めた渡辺は「結果で貢献したかった。2得点になってよかった」。J2山形から昨季加入し、器用にサイドバックなどもこなす25歳が、本来の攻撃的な位置で輝いた。
ポルトガル移籍が決まった小川のホーム最終戦を飾り、チームはJ1通算300勝。アルベル監督は「私にとってはJリーグ100試合目。シャンパンとともにたくさん祝いたい」と上機嫌だった。 (了)
【時事通信社】
〔写真説明〕前半、自身2点目のゴールを決め、祝福されるF東京の渡辺(右から2人目)=29日、味スタ