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6戦未勝利で迎えた川崎戦。J2時代の昨季から目標としてきたチーム相手に猛攻を受けたが、必死で走り回り、足を伸ばし続け、最後の一線は割らせなかった。「気迫がボールをゴールから遠ざけた。選手を誇りに思う」。※(※=恵の心が日)貴裁監督は喜びをかみしめた。
12年ぶりのJ1。シーズン序盤こそ順調に勝ち点を重ねたが、最近は技術の差に苦しんだ。ただ、本当に欠けていたのは積極性。守備に奮闘したボランチの川崎は昨季の映像を見てわれに返った。「勇敢だった。(J1でも)勇気をもってプレスをかけていい」。戦う姿勢を取り戻し、王者にぶつかった。
川崎からの勝利は大きな意味を持つはずだが、「相手が優れたチームであることに変わりはない。きょうはたまたま勝てたが、上回ったとは思っていない」と指揮官。浮かれた様子はなかった。 (了)
【時事通信社】
〔写真説明〕前半、競り合う京都のウタカ(右)と川崎の遠野=29日、サンガS