ロッテはエースの石川が危なげなかった。7回3安打無失点で4勝目。チームは交流戦を白星発進し、「良いスタートになった」と一息ついた。 相手はセ・リーグトップの打率を誇る広島打線。「良い打者が多いので、低めに集めよう」。その言葉通り、テンポ良く丁寧に投げ込んだ。一回は先頭の野間に左前打されるなど、2死三塁のピンチを背負ったが、4番マクブルームを見逃し三振。右打者へのシンカーが効果的で、二回以降は二塁を踏ませなかった。ファンの赤いユニホームで染まる敵地は「独特な雰囲気があるので、のまれないように」と警戒していたが、「きょうはピンチがそんなになかった」。さらりと言った。 今季は自身3度目の開幕投手の大役を果たした9年目右腕。三振を取るだけでなく、打たせて取るための「(ボールを)動かす投球に楽しさを覚えている」とベテランらしさをのぞかせる。 チームはなかなか波に乗れないまま5位で交流戦に突入した。上位浮上に向け、目指すは交流戦優勝。石川は「僕が投げる試合はしっかりと抑えていきたい」と頼もしい。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕力投するロッテ先発の石川=24日、マツダスタジアム