貴景勝は物言いがついた一番で正代に勝ち、千秋楽で辛うじて給金を直した。御嶽海と正代が既に負け越しており、現行のかど番制度となった1969年名古屋場所以降では初めてとなる3大関の「皆勤」負け越しという不名誉な記録が迫っていたが、「自分が弱いだけなので。あまり考えずに一生懸命やることだけ考えた」と淡々と振り返った。 大関の責任を果たせずに混戦を招いた今場所。「苦しいことはないが、勝ってなんぼの世界なので、白星につなげられない歯がゆさはあった」と悔しがった。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕貴景勝(右)は正代を突き落としで破り勝ち越しを決める=22日、東京・両国国技館