とどめの一撃を放った。楽天は七回に3―2とした直後、マルモレホスが来日初の満塁本塁打。「最高の結果でチームに貢献できて、本当にうれしい」。頭の上に両手で丸をつくるポーズで、チームメートと喜び合った。 武藤と島内が押し出し四球を選んで逆転し、なお2死満塁。ここで相手投手が佐々木千から小野に代わり、コーチからの「いいスライダーがある」という情報を頭にたたき込んで打席に入った。 そのスライダー2球で追い込まれたが、粘りながら球筋を見極め、やや浮いた6球目を捉えた。「振れる球がゾーンに入ってきたので、素晴らしい感触で打つことができた」。右翼席中段への会心の一発だった。 4月下旬から5番に定着。チームは今月11日に連勝が11で止まった後、苦しい戦いが続くが、マルモレホスは15日にも全3打点を挙げて勝利に貢献するなど欠かせない存在となっている。「いい時も悪い時もあるが、一丸となってこれからも頑張っていきたい」。打撃同様に言葉も頼もしい。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕ロッテに勝ち、喜ぶ楽天のマルモレホス(右から2人目)ら=19日、ゾゾマリン