DeNAの若き4番のバットが止まらない。前日にソロ本塁打と適時二塁打を放った牧が、三回に10号3ラン。試合前の時点で防御率0点台と、安定感抜群の松葉から完璧な一発を放った。 前を打つソトが先制打を打った直後の2死一、三塁。内角のカットボールを振り抜くと、打球は左中間スタンドへ飛び込んだ。「うまく捉えることができた。みんながつないでくれたチャンスだったので、最高の結果になってうれしい」。広いバンテリンドームナゴヤでは今季3発目。別格のパワーを見せつけた。 昨年、ルーキーイヤーで打率3割1分4厘、22本塁打。2年目のジンクスとは無縁で、さらなる飛躍を遂げている。主軸の重圧も感じさせず、打撃3部門でリーグ上位。三浦監督も「ベンチの期待に応え、4番として、どんと構えている」と大きな信頼を寄せる。 「4番を打たせてもらっている以上は好機で回ってくることが多い。そこで一本打たないといけない。こだわっていきたい」と話していた24歳。頼もしさは増すばかりだ。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕3回、3ランを放つDeNAの牧=18日、バンテリンドーム