玉鷲が大きな節目を会心の白星で飾った。歴代4位の通算連続出場1426回。「自分は全然まだまだ駄目」。外国出身力士の道を切り開いた先達である高見山の数字を超えても、あくまで謙虚だった。  これまで通算3勝27敗の御嶽海に対し、この日ばかりは一歩も引かなかった。右を差そうとする大関に強烈なおっつけで対抗。相手の上体が浮いたところを突き放し、さらに頭から当たり、土俵外へ追いやった。「自分の相撲を信じて前に出た」  37歳にして若々しい相撲を取れる理由を、師匠の片男波親方(元関脇玉春日)は「自分の力を出し切ること。そのための準備を怠らなかった」と説明する。関取は玉鷲1人だけの少人数の部屋。今場所前は2人まとめて相手にして相撲を取るなど、工夫して稽古を重ねた。ベテランの域に達しても、決して守りに入らない。  入門以来、18年以上も休まずに土俵に立ち続けた。「自分だけじゃない。守る人間も、家族も、応援してくれる人たちもいる。痛いと言っている場合じゃない。それだけ」。玉鷲はさわやかに言った。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕玉鷲(右)は御嶽海を押し出しで破る=12日、東京・両国国技館
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 歩み止めない鉄人=玉鷲、節目で大関撃破―大相撲夏場所 」