ベンチに向かって拳を突き上げた。ロッテの山口が五回に豪快な決勝2ラン。「完璧だった」と自賛した一発で勝利を運んだ。 1点を追う五回無死満塁から4番レアードが二ゴロ併殺打に倒れた。連敗中のチームに同点止まりか、という重い空気が漂ったが、それを振り払った。 前の2打席では変化球を適時打にしていたため、直球中心の勝負になると予想。粘って6球目の直球を捉えると、早々に本塁打を確信した打球は左翼席中段まで届いた。「整理して打席に立てた。読みが当たった」と満足そうに話した。 外野手登録だが、一塁での出場が続き、今季初めて外野でのスタメン。「久しぶりすぎて緊張した」と笑ったが、「守れたら出られる幅も広がる」と前向きだ。 ヒーローインタビューでは得意の俳句を披露。「こいのぼり 僕も昇るぞ 頂点へ」。風に揺られた風物詩に掛け、思いを巧みに表現した。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕5回、勝ち越しの2点本塁打を放ち、ガッツポーズするロッテの山口=30日、ゾゾマリン