本拠地での「リアル二刀流」で、エンゼルスの大谷が投打に躍動した。先発投手として5回2失点にまとめ、打者では今季初となる3安打の固め打ちで勝利に導いた。 前回登板のアストロズ戦は六回1死まで走者を許さず、6回無失点。この日は一転して序盤に制球を乱したが切り替え、「球数が多く、走者もそれなりに出て苦しかったけど、最低限の回は投げられた」と振り返った。 ラミレスに先制2ランを許した一回は25球も要した。相手打線が変化球を警戒して見極める場面も目立ち、思うように打ち取れなかったため直球主体に変更。150キロ台後半の球を積極的に使うとテンポが良くなった。 勝利投手の権利を得て降板した後、六回に1死三塁で右越えに適時二塁打。自らのバットでリードをさらに広げた。 エンゼルスは4連勝でア・リーグ西地区首位に立った。「自分の調子が上がらない時に勝っている状況というのは、すごく救われる」。まだ本調子ではない大谷が結果を出していけば、チームはさらに上昇気流に乗れる。 (アナハイム時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕今季2勝目を挙げたエンゼルスの大谷=27日、アナハイム 〔写真説明〕ガーディアンズ戦の6回、適時二塁打を放つエンゼルスの大谷=27日、アナハイム