真価が問われた一戦で、浦和は手痛い引き分けに終わった。「2連敗はあり得ない」と話していたのは江坂。立ち上がりから多くの好機をつくったものの、前回対戦と同様に大邱の堅守を崩し切ることはできなかった。  この日は相手の目線をずらした。2列目のMFは左の関根、右のモーベルグがピッチを広く使い、トップ下の江坂は自由に動き回った。相手サイドの背後にスペースが生まれ、ボールを奪うと裏を狙った。特に右サイドのDF酒井、モーベルグの連係は抜群だったが、待望の瞬間は訪れなかった。  メンバーが大幅に若返ったチームで、ACLの経験者は多くない。2019年の準優勝を知る岩波は「1試合目でやられて2試合目でやり返すシチュエーションは数多くあった。それが浦和の強さ」と語っていたが、借りは返せなかった。  直接対決の結果で大邱に上回られ、1次リーグ首位通過は遠のいた。「戦う気持ちをしっかりと出すことが大事」とロドリゲス監督。今季のJ1でも開幕から10試合のうち4試合で無得点。球際などで執念は見せたが、決定力不足を改めて突き付けられた。 (時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕大邱戦でドリブルする浦和のモーベルグ=24日、タイ・ブリラム(ロイター時事)
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 またしても堅守崩せず=浦和、首位通過遠のくドロー―ACLサッカー