長く信頼を積み重ねてきた証しだ。巨人の坂本が、先制ソロを含む3安打でチームを勝利に導いた。東京ドームでは阿部慎之助を上回り歴代1位となる通算971安打。「開場した年(1988年)に僕が生まれたので光栄。もっと積み上げたい」。記録樹立に感慨を込めた。 大きな放物線で自ら祝った。0―0で迎えた三回先頭。外角直球を左中間席の中段へ運んだ。五回にも左前打を放った後、生還して追加点。過去3試合で計5得点と湿っていた打線を引っ張り、「粘り強く戦うしかない」と汗を拭った。 「自分の成績アップはチームのプラス」と常日頃から考えている。昨季は終盤戦で粘り強くバットを振れないなど疲労が蓄積した。33歳が戦い抜くには何が必要か。「もう一度、ちゃんと戦える体づくりと追い込みが大事」。内転筋など体幹を強化し、今は打率3割3分3厘と好調を保つ。 かねて原監督は「遊撃手として前人未到の道を歩んでいる」と評する。消耗の激しい位置で主将の責任を背負い、打って、守って、走る。「たくさん出て打ちたい。それはずっと変わらない」。偉大な遊撃手の根底には、野球小僧の時から変わらない思いがある。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕3回、先制のソロ本塁打を放つ巨人の坂本=19日、東京ドーム