カヌー・スラローム男子で2016年リオデジャネイロ五輪銅メダルの羽根田卓也(34)=ミキハウス=が16日、東京都江戸川区のカヌー・スラロームセンターで行われた日本代表選考会に出場した。1月に現役続行を表明して以降、初めての実戦を「レースをできる喜びをかみしめながらこいだ」と振り返った。 昨夏の東京五輪はカナディアンシングルで10位に終わった。去就については判断を保留していたが、「戦っている姿をまだまだ見たいという方がたくさんいた。ここでカヌーを降りるのはちょっと違うと思った」と24年パリ五輪を目指すことを決断。冬場に持久力強化のため行うクロスカントリースキーの距離を例年より伸ばし、1日30キロ滑ってレベルアップを図った。 選考会は17日まで行われ、2日間の成績を基に今年度の日本代表とアジア大会(9月、中国・杭州)代表が決まる。羽根田は「パリに向けての本当の第一歩。しっかり代表権を勝ち取りたい」と意気込んだ。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕カヌー・スラローム男子カナディアンシングル1次選考会決勝の羽根田卓也=16日、東京都江戸川区