メジャー初アーチは、打った瞬間に分かる豪快な一発だった。カブスの鈴木が一回に先制3ランを放ち、本拠地のベースをゆっくりと一周。勝利につながらなかったため喜びは控えめだったが、「感触は良かった。チャンスで打てたのはよかった」。納得の表情を浮かべた。  昨季10勝のペラルタが投じた真ん中高めのスライダーを強振した。「この球が来たら振りたいと思っていて、しっかりと捉えることができた」。狙い澄ました一打が左中間スタンド中段に突き刺さり、カブス・ファンで埋まった球場が大歓声に包まれた。  開幕から3試合で1本塁打6打点と攻撃陣の原動力となる働きを見せている。計4四球を選んだ右打者に対し、ロス監督は「ボール球を追い掛けないのはいい兆候」と打席での我慢強さを高く評価した。  2勝1敗と好発進したチームに大きく貢献し、「勝利に少しでも貢献したいと思っている。打順も5、6番と一番チャンスで回ってくるので何とかいいアプローチができれば。また次から勝っていきたい」と鈴木。新天地で好スタートを切っても、しっかりと足元を見据えている。 (シカゴ時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕ブルワーズ戦の1回、メジャー1号となる先制3ランを放つカブスの鈴木=10日、シカゴ
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 鈴木、感触十分の初アーチ=6打点と新天地で好発進―米大リーグ