後続と5打のリードで迎えた最終18番グリーン。ほぼ勝利を手中にしたシェフラーは「もう大丈夫。この瞬間を楽しもう」。ただ、そこから短いパットを連続で外し、思わず手で口を覆って苦笑い。4パット目を何とか沈め、ほっとした様子でキャディーのスコット氏と抱き合った。 今年2月に米ツアー初勝利を挙げて以来、6試合で4勝。過去にバッバ・ワトソン(米国)と2度のマスターズ制覇を遂げたスコット氏に支えられ、今大会も隙のない戦いぶりを見せた。 世界ランキング1位での優勝は秋開催となった2020年大会のD・ジョンソン(米国)以来。ラウンド後、松山も出席した表彰式では、家族への感謝を口にすると感極まった。「自分のために力を尽くしてくれた。感謝してもし切れない」。格別の喜びに浸った。(オーガスタ時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕マスターズ初優勝を果たし、グリーンジャケットを着て笑顔を見せるシェフラー=10日、米ジョージア州オーガスタ(AFP時事)