平野が決勝で17歳の木原を圧倒。リーグ戦で伊藤を破って勢いに乗る相手に対して終始、自分のペースで試合を運んだ。難しい球が来れば、うまくつないでミスをせず、甘い球は厳しいコースへ打ち込むなど、冷静な判断も光った。リーグ戦から4戦4勝で獲得した切符。「実力で勝ち取ることができた」と笑みがこぼれた。 アジア大会のシングルスはパリ五輪の代表選考ポイントに関わるだけに、今後に向けても大きな勝利。4月からは新たな所属となっており、「チームとしてサポートしていただいて、すごく卓球に集中できる環境。全部が力になったかな」。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕アジア大会の卓球女子シングルス代表権を獲得し、取材に応じる平野美宇=10日、東京都北区の赤羽体育館