人馬ともに待望の勝利となった。スターズオンアースにとって重賞初制覇がGIの大舞台。管理する高柳瑞調教師も2010年の免許取得後、初のGI勝利を挙げ、「大きな舞台で1勝できてすごくうれしい」と喜びに浸った。 まずまずのスタートを決めたが、馬は進んでいかなかった。それでも「無理をさせず、リズムを大事に走った」とは川田騎手。中団のまま迎えた最後の直線では他の馬と接触しながら進路をこじ開け、ウォーターナビレラを鼻差でかわした。 これまでに挑戦した2度の重賞は、いずれも2着と惜敗。高柳瑞調教師は「能力がある馬。結果が出ずに悔しかった」ともどかしさを感じていた。GI初出走の桜花賞に向け、馬にかませる金具を変更。好結果につなげた。 3歳牝馬2冠目となる5月のオークスは2400メートルで行われる。距離は一気に800メートル延びるが、父は同じ距離の日本ダービーを制したドゥラメンテ。高柳瑞調教師は「ポテンシャル的には延びてもいい」と自信をのぞかせた。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕第82回桜花賞で優勝した川田将雅騎乗のスターズオンアース(中央)=10日、阪神競馬場