上田がベテランの底力を見せた。2打差の3位からスタートして逆転優勝。タイガー・ウッズを意識した真っ赤なウエアで強さを見せ、「絶対に勝つんだ、という気持ちを持って戦えた」と胸を張った。  1番(パー5)でイーグル、2番(パー3)でバーディーを奪い、単独トップに躍り出た。5番でボギーをたたいた後は「逆にここからが勝負」と気持ちを入れ直す。我慢を強いられながらも集中を保って12番までパーを続け、再び攻勢に転じた。  西郷、稲見ら20代前半の選手に負けじと気を吐く。今大会はコースセッティングを担当したツアー9勝の諸見里しのぶとも戦っていた。「難しかったけど、頭を使ってやると必ずいいことがある。意図が見えるピンポジションだった」。第一線を退いたプロ同期生との「勝負」も楽しみながらコースを攻略した。  昨年6月、35歳の誕生日に結婚を発表してから、初めての優勝となった。「好きにゴルフをさせてもらっているので、それだけのことはやろうと思っている」。今年6月の全米女子オープンにもエントリー。意欲は衰えず、その存在感が光っている。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕首位でホールアウトし、ギャラリーに応える上田桃子=10日、埼玉・石坂GC 〔写真説明〕優勝し、祝福される上田桃子(中央)=10日、埼玉・石坂GC
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 上田、ベテランの底力=同期との「勝負」楽しむ―女子ゴルフ