強風が吹き、気温10度前後に冷え込んだオーガスタ。松山は表情を変えたコースに苦しめられた。「きのう以上にタフなコンディション。変化になかなかアジャストできなかった」。五つ落としたラウンドを終え、失望感をにじませた。 出だしの1番は得意のアプローチで約1メートルにつけたが、パーパットがカップをなめてボギー。5番では3打目がグリーンの傾斜を転がり落ち、ダブルボギーをたたいた。風にショットが翻弄(ほんろう)され、グリーン上でも苦戦した。 後半もバーディーチャンスとなった13番(パー5)での3パットのボギーなどで後退。「昨年とゴルフは変わっていないが、ちょっとしたことでスコアが変わってしまうので難しい」。難コースの怖さを改めて口にした。 ラウンド中には、シェフラーがトップを快走するリーダーボードが目に入った。「昨年は(自分が)こんな感じでみんなに見られたのかな、と思いながらやっていた」。首位と11打差に後退。第2ラウンドを終えて視界に捉えた連覇は、厳しい場所に遠のいた。「チャンスはなかなかないと思うが、少しでも伸ばしていい順位で終わりたい」。自分自身を奮い立たせた。 (オーガスタ時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕第3ラウンドの18番グリーンでラインを読む松山英樹=9日、米ジョージア州オーガスタ(AFP時事)