レアル・マドリードにとってチェルシーは、昨季準決勝で敗れた因縁の相手。エースのベンゼマが、その悔しさを晴らすようにゴールを量産した。 前半21分にビニシウスにワンツーで返して好機をつくり、左クロスを頭で押し込んで先制。わずか3分後、モドリッチの右クロスに再び頭で合わせて2点目を奪った。後半開始直後には飛び出した相手GKのパスミスを逃さず、猛然と走り込んでボールを奪い、無人のゴールへ流し込んだ。 強豪パリ・サンジェルマンを破った決勝トーナメント1回戦第2戦に続き、2試合連続のハットトリックを達成。今季CLは8試合で11得点と勢いは止まらない。欧州連盟の公式サイトによると、ベンゼマは「魔法の夜だ。三つとも非常に重要なゴール」と誇った。 敵地で昨季覇者に3―1と鮮やかに快勝。アンチェロッティ監督はテレビインタビューで、「試合をうまくコントロールした。ベンゼマは素晴らしいパフォーマンスだった」とたたえた。最多13回の優勝を誇るレアルが、準決勝進出へ大きく前進した。(ロンドン時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕チェルシー戦でハットトリックを達成し、祝福されるレアル・マドリードのベンゼマ(左から3人目)=6日、ロンドン(ロイター時事)