【リスボン時事】サッカーの欧州チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝第1戦で5日、南野拓実のリバプール(イングランド)が敵地リスボンでベンフィカ(ポルトガル)に3―1で快勝し、優勝した2018~19年シーズン以来の4強入りに大きく前進した。 プレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれたのは、1月にポルト(ポルトガル)から加入したFWディアス。前半34分、快足を飛ばして前線へのロングフィードに走り込み、頭でのパスでマネのゴールをアシスト。後半42分にはケイタのスルーパスを受け、飛び出してきたGKをかわしてゴールネットを揺らした。 今季前半はポルトガル1部で14ゴールを量産。リバプール移籍後はスピードを生かした突破と労を惜しまないハードワークで、クロップ監督の信頼を勝ち取り、ビッグネームがそろう前線で徐々にプレー時間を増やしてきた。南野にとってはポジション争いの新たなライバルになっている。 ベンフィカはポルト時代に何度も対戦した「宿敵」。そのファンからボールに触れるたびに指笛や罵声を浴びせられたが、自らのゴールで黙らせた。ディアスはテレビインタビューで「ポルトガルに戻り、良い試合ができる機会を待ち望んでいた。とても特別なゴールだ」と語り、表情には喜びがにじみ出ていた。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕ベンフィカ戦でプレーするリバプールのディアス=5日、リスボン(ロイター時事) 〔写真説明〕ゴールを決め、喜ぶリバプールのディアス=5日、リスボン(EPA時事)