東京五輪・パラリンピックのメイン会場だった国立競技場(東京都新宿区)で1日、一般向けの見学ツアーが始まった。陸上のトラックや、選手のロッカールームなど普段は立ち入ることができないエリアの訪問が可能で、広報担当者は「選手に近い体験ができるので、楽しんでいただけたら」と呼び掛けた。 ツアーの所要時間は約60分。トラックに入って陸上競技の器具を使ったり、東京大会の表彰台や聖火リレートーチの前で記念撮影ができたりする。 見どころの一つが東京大会中に国内外の陸上選手が書いた「サインウォール」。さまざまな筆致で書かれた感謝のメッセージや約300のサインの中には、五輪の日本選手団主将を務めた山縣亮太(セイコー)や桐生祥秀(日本生命)の名前もある。 木の質感が特徴的なロッカールームや、約6.8万席を一望できる展望デッキの雰囲気も味わえる。チケット料金は大人が1400円、高校生以下が800円(いずれも税込み)で、未就学児は2人まで無料で同伴可能。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕国立競技場スタジアムツアーで公開された東京大会参加選手のサインウォール=1日午前、東京都新宿区