昨季8年ぶりにBクラス転落の悔しさを味わったソフトバンクが、開幕5連勝と好スタートを切った。全て3点差以内で、4試合は救援投手に勝ちがつく展開。強力なブルペンがチームを支えており、藤本監督は「だから接戦を物にできている。大したもの」と満足そうだ。 昨季は故障者が多くやりくりに苦しんだ。左肘の治療で長期離脱した抑えの森は、「もうああいうシーズンにしたくない。自分ができる限りの仕事をする」と言葉に力を込める。この日は九回に登板。2死から福田光に二塁打を浴びたが、高部を遊飛に仕留めると右拳を強く握って4セーブ目を喜んだ。 今季は実績のある又吉が中日からフリーエージェントで加入。六回を3人で片付けて2勝目を手にした藤井、七回に踏ん張った津森ら若手は成長を実感させる。森は「みんなしっかりできている。最高にいい雰囲気でやれている」と手応えを口にした。 3年ぶりに延長十二回制に戻り、救援陣の負担は増えるが、「(マウンドに)上がったら自分の仕事をするだけ」と森。2020年まで4年連続日本一の原動力となったソフトバンクの強みが復活の気配だ。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕9回に登板し、4セーブ目を挙げたソフトバンクの森=30日、ゾゾマリン 〔写真説明〕6回、2番手で登板し勝利投手となったソフトバンクの藤井=30日、ゾゾマリン