引き分けに収穫と課題=日本、代表選考に火ぶた―サッカーW杯予選
時事通信社 2022年03月29日 21:58:53
臨機応変に、流れを変えた。日本は0―1の後半から昨年10月のサウジアラビア戦まで基本としてきた4―5―1のシステムに変更。最終予選では4―3―3の布陣が巻き返しを支えたが、手詰まりの感のあった攻撃を加速させた。 後半早々、原口のシュートのこぼれ球を吉田が押し込んで同点に。4年前のW杯は8強入りを懸けたベルギー戦で壮絶な逆転負け。当時を知る吉田は「変化に対応することが大事」とチームに説いてきた。同15分すぎに主力の守田、田中、南野を同時投入すると、高い位置でボールを奪う場面が増えた。 先発は久保ら東京五輪世代5人を含むテスト色の濃い顔ぶれ。オーストラリア戦で2得点を挙げ、初先発の三笘は果敢に縦へ。切り裂くようなドリブルは脅威で、長いプレー時間でも存在感を示した。ただ、連係がぎこちなかったとはいえ、ベトナムとの実力差を考えれば物足りない内容。課題を残した。 本番まで8カ月。「消化試合」にはできない一戦で、さまざまなシミュレーションができたことは収穫。23人のメンバー入り争いも始まっている。「どれだけ成長して代表で貢献できるか証明しないといけない」とは三笘。生き残りを懸けた戦いは、激しくなる。(了)【時事通信社】
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