星稜は継投策が実らず逆転負け。今月限りで退任する林監督との挑戦が終わり、多くの選手の目に涙が浮かんだ。 五回。先発の武内が1点差に迫られたところで、前日に87球を投じたマーガードがマウンドへ。だが自身の悪送球で追い付かれると、なお2死二塁で浮いた直球を4番の下川辺に左翼席へ運ばれた。マーガードは「もっと(監督と野球が)やりたかった。自分のせいで負けてしまい申し訳ない」とうなだれた。 林監督は2019年夏の甲子園で準優勝に導くなど、屈指の強豪を11年間率いた。「十分過ぎるほど子どもたちに助けられて、甲子園でもたくさん試合をすることができた。良い経験をさせていただいた」。教え子への感謝は忘れなかった。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕国学院久我山に敗れ、涙を流す星稜二番手のマーガード(右)と林監督=28日、甲子園