【モンペリエ(フランス)時事】24日にフランス・モンペリエで行われたフィギュアスケート世界選手権の男子ショートプログラム(SP)は、1~3位を日本勢が占めた。4位で追う17歳の新星イリア・マリニン(米国)も大台を超える100.16点をマーク。「代表であることにわくわくしている。フリーでも結果を出したい」と、初々しく意気込む。 すらりとした長い脚で軽やかにジャンプを踏み切り、難度の高い4回転ルッツは出来栄え点(GOE)で4.11点もの加点。4回転―3回転の連続トーループもしなやかに決めた。18歳でSP2位の鍵山優真(オリエンタルバイオ)は「同世代なので、すごく刺激をもらえる」と意識する。 両親ともウズベキスタンの元選手で、母のタチアナさんは四大陸選手権やグランプリ・ファイナルで優勝経験がある。マリニンは両親からコーチとしても薫陶を受け、今年1月の全米選手権でネーサン・チェンに次ぐ2位と大きく躍進した。 それまでの実績が足りず北京五輪代表からは漏れ、今大会には「僕が北京に行くべきだったことを示したい」との反骨心も胸に臨んだ。フリーは4回転を4本入れて、表彰台を狙いにいく。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕男子ショートプログラム(SP)で演技するマリニン(米国)=24日、フランス・モンペリエ(AFP時事)