一回に四球と暴投が絡んで1失点。近江の山田は立ち上がりに不安をのぞかせた。しかし援護を誓っていた打線が奮い立った。 二回、四球を足掛かりに1死満塁とし、9番清谷が左中間へ2点二塁打。「次につなぐことだけを考えて思い切り振った」という2年生の一打で逆転すると、津田と横田も適時打で続いた。3番中瀬も犠飛を放ち、一挙5点を奪ってエースをもり立てた。 1回戦の長崎日大戦は打線がつながらず、タイブレークの末の決着。山田は延長十三回、165球を投げ抜いている。「楽に投げさせられなかったので、打撃で返そうと思っていた」と津田。飛球でのアウトが多かった反省から、ボールを上からたたく意識をチームで徹底。低く鋭い打球で安打を積み重ね、六、八回にも効果的に加点した。 4強入りした昨夏の甲子園でも好投した山田がチームの中心だが、津田は「打撃にも注目してほしい」。山田がけがで登板しなかった昨秋の近畿大会で8強入りしたのは、打線の力があってこそだ。 中盤以降立ち直り、わずか87球で完投した山田は「きょうは野手に助けられた試合」と感謝。投打で波に乗り、19年ぶりの準々決勝に臨む。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕2回裏近江1死満塁、清谷が逆転の2点二塁打を放つ=25日、甲子園 〔写真説明〕8回裏近江2死一、三塁、中瀬が適時打を放つ=25日、甲子園