今大会へ向けて「望んでいた練習をやり切った」という手応えがあった。宇野が自信を胸に滑ったSPは、世界歴代3位の109点台で首位。「この大きな場で、練習通りの演技ができてうれしい」。初のビッグタイトルへ期待が高まった。  冒頭の4回転フリップを軽やかに決めて観客を沸かせ、連続トーループは4回転からしっかり3回転につなげた。スピンやステップ、5項目で全て9点台をマークした演技構成点も含めて、申し分なし。普段は冷静な宇野が、飛び跳ねてガッツポーズをつくった。  一時期の不調を乗り越え、北京五輪で2大会連続メダルとなる銅を獲得。実績十分な24歳は「もっとうまくなれる」と、さらに意欲を高めた。今大会前はスイスでステファン・ランビエル氏の指導を受け、「満足してもらえるような演技を」と発奮材料にしていた。  大会に羽生とチェンがいないことは気にしていない。「この(望んだ通りの)練習をしてきたことによって、試合でどうなるのかを知りたい」との思いがある。最高の答えを得るためにフリーも力を尽くす。(モンペリエ時事)【時事通信社】
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記事名:「 自信を胸に歴代3位=宇野、ビッグタイトルへ期待―世界フィギュア