ウクライナ勢、混乱の中でも=「出場する必要ある」―世界フィギュア
時事通信社 2022年03月23日 19:47:37
【モンペリエ(フランス)時事】23日に開幕したフィギュアスケートの世界選手権(フランス・モンペリエ)は、ウクライナ侵攻により強豪のロシア勢が除外された。一方で、覚悟を持って出場するのがウクライナ勢。今大会は北京五輪にも出た男子1人とアイスダンス1組、他にペアの1組もエントリーした。 チームリーダーを務めるリリア・バツティナさん(40)によると、ロシア軍の攻撃が始まった2月24日以降、選手たちは国内で全く練習できなかったという。数日前にポーランドに行き着いた後、モンペリエまで移動。選手たちは開幕前の公式練習から、貴重な時間を生かそうと精力的に調整した。 大会期間中に「家族に何か起こるのではないかと、恐れている」と、不安な胸の内を明かしたバツティナさん。そんな中でも、ウクライナをサポートしてくれる国々への謝意を示し「私たちは出場する必要がある」と強調した。 バツティナさんは「準備なしでスケートをするのは難しい」と認めながらも、「シーズンを通してトレーニングをしてきた。国が混乱していても立ち向かえる」。難しい状況下でベストを尽くそうとする選手たちを信じて送り出す。(了)【時事通信社】
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