立浪新監督率いる中日が、環境面で大きな後押しを受けた。本拠地のバンテリンドームナゴヤは今季、人工芝が新しくなった。2018年から使った芝が劣化したため、ナゴヤドーム社が約4億円かけて張り替えた。 1997年のドーム開業から6代目となった今回の芝は、ミズノ社製の天然芝に近いモデル。同様のものは京セラドーム大阪やゾゾマリンスタジアムなどでも使われているが、セ・リーグの本拠地では初めてとなる。 大きな変化は芝の長さが26ミリから65ミリと2.5倍になったこと。ゴムチップもちりばめられており、膝や腰など体への負担の緩和が期待される。 固定式にもなった。これまではいくつかのピースに分かれ、イベントのたびに撤去したり張り直したりしていた。そのため、芝と芝の間にわずかな段差が生じることもあったが、今後はなくなる。 既に3月のオープン戦から使用。遊撃手の京田は芝が長くなって打球が弱まる印象があるという。対応の必要性を口にしながらも、「前の芝に比べると軟らかいので体の負担はだいぶ軽減される」と歓迎。「(段差で)エラーしたこともあるし、敷きっ放しになってよかった」とも話す。 SNSでは、待ちに待った監督就任による「立浪効果」という声も多かったが、張り替えはドーム主導。直接は関係ないものの、ドーム担当者は「立浪新体制のスタートで環境も整っている。期待しかない」と話し、チーム浮上の支えとなることを望んでいる。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕バンテリンドームナゴヤの張り替えられた人工芝。以前のものより芝の長さが長くなっている=6日、名古屋市東区 〔写真説明〕バンテリンドームナゴヤの張り替えられた人工芝。以前のものより芝の長さが長くなっている=6日、名古屋市東区