既に7試合を消化したACL出場組の歴代得点王や点取り屋を抑え、得点ランキングのトップに立ったのは、ウイングバックを主戦場とする磐田の鈴木だ。チームは浦和に大敗したものの、自身は5試合で4得点とストライカー並みの嗅覚を発揮する。 2点を追う前半14分。遠いサイドにいた鈴木は、遠藤のFKを頭で合わせた。「あの場面は練習でやっていたのと同じ」。DFとの駆け引きを制してマークを外した。 横浜Mの下部組織からトップ昇格はかなわず、J2水戸でプロデビューした28歳。2018年から川崎に在籍した時期もあるが、J2での経験の方が長い。FWやセンターバックもこなす万能ぶりを生かし、「得点が取れる場面に入っていくことは意識している」と言う。 プロ最多の8点を挙げた昨季(J2)のもう半分に到達。今季は、清水との静岡ダービーで見せたスーパーゴールから躍進が続き、「自信になる」。泰然としたプレーにも充実感が表れている。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕前半、得点を決め祝福される磐田の鈴木(右)=19日、埼玉