和歌山東は継投策がぴたりとはまり、初陣を飾った。 「迷いはなかった」と米原監督。同点の八回1死一、二塁でエースの麻田から左腕の田村にスイッチ。ピンチを脱すると、小刻みなリレーで流れを渡さなかった。投手以外にも二塁、遊撃などを守った麻田は「他のポジションでも自分がやってやろうという気持ちだった」と胸を張った。 持っているものを全て出すという思いを込めて掲げる「魂の野球」。十一回の集中打など要所でスローガンを体現した。それでも「自分たちの野球はまだまだできていない」と此上主将。創部12年目でつかんだ夢舞台で躍進を誓った。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕力投する和歌山東先発の麻田=19日、甲子園