楽天の開幕投手を務める則本にとっては、1週間後に向けて収穫のマウンドになった。6回3分の2を投げて1失点。「最後の登板で試合がつくれたのでよかった」と納得した。 テーマとしていた直球は150キロに満たず、マスクをかぶった新人の安田(愛知大)も「弱い真っすぐもあった」と認めた。そんな中で変化球を丁寧に投げて打たせて取った。 二回2死二、三塁は京田を低めのフォークで遊ゴロに。六回無死一、三塁は併殺もあって最少失点で切り抜け、「出力が出ていなくても、投げ切ればアウトになると感じた。自信になる」。大きな気付きがあった。 オープン戦は3試合の登板で2失点。石井監督は「そこそこは完成に近づいている」とみる。則本は本拠地での開幕戦に向け、「少しでも勝ちに貢献できるように」。そう言って決意を新たにした。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕力投する楽天先発の則本=18日、バンテリンドーム