新天地ブルージェイズのキャンプに合流して3日目。菊池が実戦形式の練習に登板し、上々の調整ぶりを示した。速球は96マイル(約154キロ)をマーク。「最初にしてはすごくいいスタートを切れた」。納得の表情で汗を拭った。 主力打者のスプリンガーやグリチックら、延べ8人を相手に計36球。「他の球種でのファーストストライクにこだわった」と、自信のあるカットボール以外の球種を使って攻めた。安打性の当たりは許さず交代。2打席目で空振り三振に倒れたスプリンガーは「過去の対戦と同様に、鋭い球を投げていた」と話した。 労使交渉が難航したため移籍先が決まらないままロックアウトに入り、キャンプは約1カ月遅れてスタート。それでも、年明けからはブルペン投球を始め、例年通りの調整に取り組んできた。次週からはオープン戦に登板する見通し。「(開幕までの時間が)例年よりも少ない。課題を持ちながら、意図を確認しながら試合に臨みたい」と、気合を入れ直した。(ダンイーデン時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕打者を立たせて投球するブルージェイズの菊池(左)=17日、フロリダ州ダンイーデン