思い入れのある古巣との対戦でも、歴戦のベテランはいつも通りひょうひょうとプレーしていた。磐田の遠藤にとって、約20年在籍したG大阪との一戦。引き分けに終わったものの、先制点の起点となり、改めてその存在感を示した。 敵陣で味方がボールを奪った瞬間だった。前半15分。遠藤がすかさず鈴木へ縦パスを入れると攻撃が加速。大森の技ありの先制点につながった。 「うまいというか、いやらしい。独特な間合いでボールを持たれるので、飛び込めない。久々の感覚を味わった」。G大阪の倉田の言葉が全てを表した。 試合前の選手紹介や、後半途中に退く際も、G大阪サポーターから大きな拍手が起こった。試合後の記者会見は、自ら出席を断ったという。複雑な心情があったのかもしれないが、両チームのファンが楽しみにしていた「声」を聞けなかったのは残念だった。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕後半、ボールをキープする磐田の遠藤(右)。左はG大阪の山見=12日、ヤマハ