開幕投手の大役へ、周囲を納得させる投球だった。ロッテの石川が4回無失点。走者を背負っても、要所を締める投球を見せた。1日のオリックス戦での3回2失点から修正力を発揮し、「バランスを意識した。直球も悪くはなかった」と胸を張った。  キャンプで求めた精度の高い直球に加え、変化球を低めに集めた。四回1死一、二塁では、細川を空振り三振。続く石川亮も中飛に。丁寧かつ精密な攻めで無失点で切り抜けた。  自身2年ぶり3度目の大役は、2月に言い渡された。昨季10勝の小島や成長著しい佐々木朗が候補に挙がる中での指名。本人も驚いたというが、「開幕投手というプレッシャーをはね返せるのは石川。1年間しっかり(先発で)回ってもらう約束をした」と井口監督。優勝に向け、石川の活躍は不可欠。大きな信頼感と期待の表れと言えた。  昨年は右肘の手術を受けた影響もあり、12試合の登板で6勝に終わった。若手が多い中、33歳は投手陣を引っ張る立場にある。「全体的に精度を高めていきたい」。万全な状態に仕上げ、チームの開幕ダッシュにつなげられるか。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕力投するロッテ先発の石川=8日、鎌ケ谷
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 ロッテ石川、開幕へ着々=井口監督「1年回ってもらう」―プロ野球