内容はいいのに、結果が伴わない―。もどかしい試合が続いた浦和が開幕5戦目にして初勝利を手にした。「1勝できたことでほっとしてる」。先制点を挙げた江坂の言葉に実感がこもった。 気迫あふれるプレスで湘南を封じ、前半16分に先制した。ボールをゆったりと持ちつつ、ショルツの縦パスから一気に加速。江坂が左サイドのスペースへ送ると、大畑のクロスに右足を合わせる鮮やかな一撃だった。 今季初戦の富士フイルム・スーパー杯で王者川崎を圧倒して迎えたシーズン。だが、2戦連続で退場者を出す不運なども重なり勝利に見放された。それでも「自信を持ってやり続けよう」。相手の嫌がるスペースを突く攻撃が脅威となっている手応えはあった。ロドリゲス監督はぶれずに自分たちのスタイルを貫くことを選手に求めた。 守っても今季リーグ戦初の無失点。岩波は「やっと仕事ができた」と一息ついた。攻守がかみ合い、信じた先に訪れた最高の良薬。「自信になるし、勢いも出てくると思う」と江坂。巻き返しが始まる。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕湘南に勝ち、喜ぶ浦和イレブン=6日、埼玉