待望の初勝利をつかんだ。デビューシーズンの2020~21年に7度も2位になった西郷が、ようやく壁を破った。「今となっては全ていい経験。練習を信じて優勝をつかむことができた」。前日8位からの逆転を引き寄せたのは、得意のアプローチだった。  通算10アンダーまで伸ばして迎えた最終18番(パー5)。第2打をグリーン横のバンカーに打ち込んだが、慌てない。昨季の悔しさを忘れず、オフはアプローチにさらなる磨きをかけていた。バンカーのあごを避け、いったんラフに出すと、第4打をしっかりピン近くに寄せてパーパットを沈めた。  「出して勝負した方がパーを取れると思った。(アプローチを)練習していなければ無理に狙っていた」。自身が重ねた努力を信じた。  師匠は男子ツアー最多通算94勝の尾崎将司で、「ジャンボ尾崎ゴルフアカデミー」の1期生。そのレジェンドから、「考え方や取り組み方が優等生。2位にはない副賞がたくさんもらえる喜びを知っただろう。早めの2勝目を期待する」とのコメントが届いた。  西郷はこれに呼応するように、「2勝、3勝と優勝を重ねられる強いゴルファーになれるよう頑張りたい」。今季初戦を終えた20歳が、堂々と宣言した。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕17番、バーディーを奪う西郷真央=6日、沖縄・琉球GC 〔写真説明〕優勝し、笑顔の西郷真央=6日、沖縄・琉球GC 〔写真説明〕優勝した西郷真央(左)を祝福する稲見萌寧=6日、沖縄・琉球GC
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 2位7度、信じて壁破る=西郷、磨いたアプローチ―ダイキン女子ゴルフ