前日に比べ強い風が吹き付け、多くの選手が苦戦する中、堀琴は自分を見失わなかった。スコアを四つ伸ばして3位に浮上。4バーディーを奪い、この日は3人しかいなかったノーボギーが光る。「気持ち良く、伸び伸びとプレーできた」 大会初日の3日に26歳の誕生日を迎えた。2014年のプロテストに合格後、昨年7月に待望のツアー初勝利。従来の開幕戦では少し引け目を感じていたというが、堂々のシード選手となっている今季は違った。「早く2勝目を挙げたい」と、心構えにも変化を感じていたという。 この日は、とりわけロングホールで積極的に攻めた。3打目をしっかりと寄せて、四つのパー5のうち三つでバーディー。開幕戦独特の雰囲気も、キャディーに「緊張しているよね。力んじゃうよね」とあえて口に出すことで対処していた。 20代後半に差し掛かったばかりだが、今はより若い世代が次々と台頭。それでも自身の成長を実感し、「1年でこんなに変わるんだなと感じている」。虎視眈々(たんたん)と2勝目をにらむ。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕11番、ティーショットを放つ堀琴音=4日、沖縄・琉球GC