日本ボクシング史に刻まれるであろうビッグマッチは、村田にとって2019年12月以来、約2年4カ月ぶりの試合となる。無敵を誇ったゴロフキンも39歳。かねて衰えも指摘されているが、中量級きっての実力者であることに変わりはない。それでも村田は「どうぞ期待していてください」と自信をのぞかせる。 新型コロナウイルスの影響もあり、試合の計画が浮上しては消え、リングから遠ざかった。一度は昨年12月末に組まれたゴロフキン戦も延期に。ただ、実戦練習は続け「丸2カ月プラスしてやっている」。スパーリングを十二分に積み、ゴロフキン対策を練る時間も生じた。 長期にわたりトレーニングを重ね、体に負担が掛かっていることは否定しない。「これ以上(試合が)先になったら持たないくらい」と本音を漏らしつつも、「逆に言うと、しっかり追い込めている」。スーパーライト級元世界王者で、帝拳プロモーション代表の浜田剛史さんは「完成に近い状態にある」と評価する。 試合展開について問われた村田は「僕が(距離を)詰めにいくと思う。彼がどう対応してくるか。ファイトプランがあるがゆえに、あまり話したくない」。臆することなく難敵にぶつかる。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕記者会見でポーズを取るWBAミドル級スーパー王者の村田諒太=3日、東京都千代田区