東京五輪の卓球混合ダブルスで金メダルを獲得し、現役を退く意向を表明していた水谷隼(木下グループ)が27日、東京・アリーナ立川立飛で引退セレモニーに臨んだ。 馬竜(中国)、ティモ・ボル(ドイツ)ら、ライバルからのビデオメッセージが流されると万感の表情に。全日本選手権シングルス10度制覇や、五輪2大会連続メダルなどの輝かしい卓球人生を振り返り、「一人で強くなったと思ってきたが、たくさんの仲間がいたと最後に気が付けた。思い残すことはない」と感謝を口にした。 張本智和(木下グループ)らとエキシビションで対戦。水谷は「張本の強さは僕が一番知っている。こんなものではない。全ての力を出して、世界の舞台で金メダルを取ってほしい」と述べ、未来を担うエースに奮起を促した。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕引退セレモニーで場内を一周し、観客に手を振る水谷隼(右)=27日、東京都立川市