日本ハムの新庄監督が大きな期待を寄せる21歳の万波が、連日居残り練習に精を出すなど懸命な姿を見せている。この日はアメリカンノックで一心不乱に球を追い、「みっちりやらせてもらった」。言葉に充実感が漂う。 横浜高から2019年に入団した強肩、強打の外野手。192センチ、97キロの体格から放つ豪快な打球は魅力いっぱいだ。昨季は49試合に出場してプロ初を含む5本塁打をマーク。その一方で、打率は1割9分8厘と低く、確実性が課題となる。 第2クールには新庄監督が、打撃を直接指導。膝を大きく曲げていた構えを、曲げ過ぎないように言われた。「目線がボールから遠ざかるので、低めの変化球を追い掛けなくなる。バットも出やすくなった」。効果を実感できている。 守備でもマンツーマンで教わる場面が見られ、期待がひしひしと伝わってくる。万波も意気に感じており、「レギュラーを取りたい。ビッグボスからも自分のことだけ考えろと言われている。うまくなれるよう、最後の1週間をしっかり頑張りたい」。4年目のシーズンに向け、真剣なまなざしで誓いを立てた。(名護) 【時事通信社】 〔写真説明〕守備練習する日本ハムの万波=20日、沖縄県名護市