北京五輪のフィギュアスケート女子で、ドーピング違反が確定しないまま出場が認められているカミラ・ワリエワ(ロシア・オリンピック委員会=ROC)について、15日のショートプログラム(SP)終了後に選手がさまざまな反応をした。 3位発進の坂本花織(シスメックス)は、「騒ぎになっているのは知っているが、事情は何も分からないので、私が言えることは何もない」。慎重に言葉を選び、「自分がベストを尽くせるかを最優先したい。今は集中するだけ」と語った。 5位の樋口新葉(明大)は「まだよく(詳細が)分からないので、考えないようにしている。フリーに向けて集中したい」と言うにとどめた。 ROCの選手は言葉少な。昨季の世界選手権覇者で、1.96点差の2位につけたアンナ・シェルバコワは「この状況に関しては何も言えない。ごめんなさい」と話した。 米国勢もコメント。アリサ・リュウは「詳細の全ては分からないが、大局的に見ると、違反を犯した選手とクリーンな選手が争うのは公平ではない」。ワリエワが女子SP、フリーとも出場してROCが制した団体のメダル授与式は大会中には行われない見込みで、米国の2位に貢献したカレン・チェンは「本当に残念」と嘆いた。(時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕フィギュアスケート女子ショートプログラム(SP)で演技するカミラ・ワリエワ=15日、北京